
パーマをかけた日におけるワックスの重要性とは?
パーマをかけたその日、あなたはどんなスタイリングを想像しますか?
美容院を出た瞬間のふんわりとしたカールやウェーブは、とても魅力的ですよね。
しかし「パーマをかけた日にワックスを使ってもいいの?」と迷う人も多いはずです。
美容師さんによると、パーマ当日にワックスを使うこと自体は可能ですが、髪のコンディションや仕上がりの目的によって注意点があります。
ワックスはスタイルをキープしやすくする反面、髪に残りやすい性質があるため、その日の落とし方が非常に重要になるのです。
特にパーマ直後の髪は、熱や薬剤の影響で内部がまだ安定していないため、丁寧なケアが必要です。
もしここで落とし方を間違えると、髪がパサついたりカールがゆるんだりする原因になりかねません。
そのため、ワックスの正しい扱い方と落とし方を知っておくことは、きれいなパーマを長く楽しむための必須条件と言えるでしょう。
パーマかけた日のヘアケアの基本
パーマをかけた日は、髪がまだ熱や薬剤の影響でデリケートな状態です。
「髪に優しく触れること」が最優先であり、強くこする洗髪やドライヤーの熱の当てすぎは避けましょう。
また、シャンプーをする場合でも、指の腹で優しく洗うことを意識し、爪を立てたり、ゴシゴシこする動きは控えます。
摩擦はキューティクルを傷つけ、パーマのツヤや手触りを損ねる原因になります。
さらに、濡れた髪は乾いた状態よりも数倍デリケートなため、タオルで拭くときもこすらず、髪をタオルで挟み込むようにして水分を取ります。
このちょっとした意識の違いが、パーマの持ちを大きく左右するのです。
ワックスを使用するメリットとデメリット
ワックスのメリットは、パーマの動きを強調し、形をしっかり固定できることです。
「ふんわり感を長持ちさせたい」ときや、「毛先の方向を整えたい」ときにはとても便利です。
また、毛先にツヤ感を与えたり、広がりを抑えたりする効果もあります。
一方でデメリットとして、油分やスタイリング成分が毛髪や地肌に残りやすく、しっかり落とさないと翌日にべたつきやパーマのダレにつながります。
また、残ったワックスが毛穴に詰まると、頭皮のコンディションが悪化しやすくなるため注意が必要です。
こうしたリスクを避けるためにも、使用量は必要最低限にとどめ、落とす工程を丁寧に行うことが大切です。
男女別のスタイリングの違い
男性の場合、ショートヘアが多いため、少量のワックスでも動きを出しやすく、全体になじませるだけで立体感が出ます。
毛先よりもトップや前髪に軽くつけることで、ナチュラルで清潔感のある仕上がりになります。
女性は髪の長さやパーマの種類によって使い方を変える必要があります。
ロングヘアやミディアムヘアでは、毛先を中心に揉み込むようにつけると、束感や動きが強調されます。
ただし、つけすぎると重くなりカールがつぶれるため、最初は少量から始めて必要に応じて足す方法が安心です。
ワックスの効果的な落とし方
パーマを長持ちさせるには、ワックスの落とし方も工夫が必要です。
「シャンプーで何度も洗えば大丈夫」と考える方もいますが、力任せに何度も洗うのは髪や頭皮に負担をかけます。
むしろシャンプー前の準備やお湯洗いをしっかり行うことで、少ないシャンプー回数でもすっきり落とすことが可能です。
お湯洗いのメリットと方法
まず、シャンプーをする前にお湯だけでしっかり髪をすすぎます。
これを「予洗い」と呼びますが、この時点でワックスの7割程度は落とすことができます。
ぬるめのお湯(38℃前後)で、髪と頭皮全体を包み込むように流します。
根元から毛先まで指の腹でやさしくなぞるようにし、特にワックスが残りやすい生え際や耳の後ろ、後頭部は念入りにすすぎましょう。
熱いお湯は皮脂を落としすぎて乾燥を招き、パーマの持ちを悪くします。
そのため、少しぬるいと感じる温度で時間をかけて行うのがベストです。
さらに、このお湯洗いの際に、軽く手ぐしを通して絡まりを取ることで、ワックスが浮きやすくなり、この後のシャンプーの泡立ちも良くなります。
このステップを丁寧に行うだけで、髪と頭皮への負担が大幅に減り、パーマの形を長く保つことができます。
シャンプー前の準備ステップ
ワックスは油分が多いため、シャンプーをそのまま使っても泡立ちが悪くなります。
泡立ちが悪いと髪全体に洗浄成分が行き渡らず、ワックスや皮脂が落ちにくくなってしまいます。
この状態で無理に泡立てようとすると、必要以上に力を入れて髪や頭皮をこすってしまい、キューティクルが傷つく原因にもなります。
そこでおすすめなのが「シャンプー前のコンディショナー洗い」や「クレンジングオイルの軽い使用」です。
コンディショナーに含まれる油分や保湿成分が、髪表面のワックスをやわらかく浮かせる働きをしてくれます。
方法は簡単で、髪全体をぬるま湯でしっかり予洗いしたあと、コンディショナーを髪の中間から毛先になじませ、1〜2分ほど放置してから軽くすすぐだけです。
その後にシャンプーを行うと、泡立ちが格段に良くなり、余分な摩擦をかけずにきれいに洗い上げられます。
クレンジングオイルを使う場合は、少量を手のひらで温めてから毛先を中心に優しくなじませます。
ワックスが浮いたらぬるま湯で軽く流し、その後シャンプーをすればOKです。
ただしオイルは使いすぎると逆に落としにくくなるので、あくまで少量がポイントです。
こうした準備工程を挟むことで、ゴシゴシ洗う必要がなくなり、髪への負担も減らせます。
特にパーマ直後は髪が敏感になっているため、こうしたひと手間が髪の健康とスタイルの持ちを大きく左右します。
タオルドライとその注意点
洗い終わったら、タオルで優しく水分を取ります。
このとき「ゴシゴシ」と摩擦をかけるのではなく、タオルで髪を挟み込むようにポンポンと押さえるのがポイントです。
摩擦を減らすことで、キューティクルの剥がれやダメージを最小限にできます。
タオルは吸水性の高いマイクロファイバー素材のものを選ぶと、水分を効率よく吸い取ってくれます。
また、髪が長い場合はタオルターバンのように軽くまとめて、5分ほど置いてからドライヤーに移ると乾きが早くなります。
ここで注意したいのは、タオルで強くねじる動作です。
ねじると髪が引っ張られてパーマのカールが伸びたり、髪内部に微細なひび割れが入ったりすることがあります。
あくまで「押さえる」「包み込む」動作を意識しましょう。
長持ちさせるためのケア方法
洗髪後は必ず保湿ケアをしましょう。
洗浄で油分が落ちた髪は乾燥しやすく、パーマのカールも弱まりやすくなります。
特に毛先はダメージを受けやすいため、ミルクタイプやミストタイプのアウトバストリートメントを毛先中心になじませることが大切です。
ドライヤーは根元から乾かし始め、毛先は最後に軽く温風を当てる程度にします。
乾かしすぎるとカールが広がってしまうため、8割ほど乾いた状態で止めるのもひとつの方法です。
また、最後に冷風を当てるとキューティクルが引き締まり、ツヤ感が増し、形も安定します。
パーマをかけた日によくある質問
「パーマをかけた日にやってはいけないこと」とは?
一番避けたいのは「強い摩擦」と「高温の熱」です。
さらに、髪を結んで長時間同じ形にしてしまうと、パーマが崩れる原因になります。
寝るときは摩擦軽減のためにシルクの枕カバーやナイトキャップを使うと安心です。
パーマかけた日ワックスの知恵袋
「パーマをかけた日は何を使えばいい?」と迷ったときは、美容師さんにその日の仕上がりを見てもらい、最適なワックスや使用量を聞くのがベストです。
髪質やパーマの種類によっては、ムースや軽めのミルクのほうが適している場合もあります。
トリートメントだけで大丈夫?
軽いスタイリングなら、トリートメントだけでも十分キープできます。
特に髪質が柔らかい人は、無理にワックスを使わず保湿中心のケアでもOKです。
トリートメントの油分がパーマの形をやさしく包み込み、まとまり感と柔らかさを両立させてくれます。
スタイリング剤の選び方と使用方法
ムースやオイルとの組み合わせ
パーマにはムースが相性抜群です。
「ふんわり感を出しながらも自然な形に仕上がる」のが魅力で、特にエアリー感のあるウェーブやゆるふわカールを求める方に向いています。
ムースは髪全体に均一になじませやすく、水分を含んでいるため乾燥を防ぎながら形を整える効果もあります。
ワックスとの併用も可能ですが、順番が大切です。
先にムースで全体のベースを作り、その後ワックスで毛先や動きを強調したい部分だけ整えると、自然で立体感のある質感が出ます。
このとき、ムースは握るように髪に揉み込み、ワックスは毛束をつまむように少量ずつ付けるのがポイントです。
オイルはツヤを出したいときや乾燥対策に有効です。
ただし付けすぎるとカールが重くなってしまうため、1〜2滴を手のひらでよく伸ばし、毛先を中心になじませましょう。
特にパーマ後の髪は水分保持力が下がっているので、オイルで表面をコーティングすることでパサつきを抑えられます。
パーマワックスの効果的な使い方
ワックスは手のひらに伸ばし、毛先から中間にかけてなじませます。
最初から根元付近につけるとべたつきやボリュームダウンの原因になるため注意しましょう。
特に柔らかい髪質の方は、使用量を少なめにし、足りなければ後から少しずつ足す方が自然な仕上がりになります。
仕上げの際は指先にワックスを少量取り、気になる部分をつまんで整えると、動きのある表情が生まれます。
ツヤ感を強調したい場合は、ややウェット感のあるワックスを選ぶと効果的です。
ドライヤーやアイロンの使用方法
ドライヤーは弱風で毛先を持ち上げるように乾かすと、カールがしっかり出ます。
風を上から当てるよりも、下から持ち上げるように当てるとふんわり感が増します。
乾かしすぎはパーマのカールを伸ばしてしまうので、8割程度乾いたら冷風で仕上げるのがおすすめです。
アイロンは当日使用を避け、翌日以降に必要があれば低温(120〜140℃程度)で使いましょう。
高温はパーマのカールをつぶすだけでなく、髪の水分を奪ってダメージを加速させます。
軽く形を整える程度にとどめることで、パーマの持ちを長く保てます。
パーマの仕上げに役立つヘアケア
キューティクルを守るために注意すべきこと
キューティクルは髪の外側を守る鎧のような存在です。
これが剥がれると手触りが悪くなり、ツヤも失われます。
強い紫外線や摩擦はキューティクルを傷つけるため、外出時には帽子や日傘でのケアも有効です。
また、海やプールに入ると塩素や塩分で髪が乾燥しやすくなるため、事前にオイルやトリートメントで保護するのも効果的です。
帰宅後はすぐに洗い流し、保湿ケアを行いましょう。
保湿の重要性と適切な製品選び
乾燥はパーマの天敵です。
髪が乾燥するとカールが広がったり、形が崩れたりします。
保湿力の高いアウトバスオイルやミルクを選び、ドライヤー前に必ず使用しましょう。
製品を選ぶ際は、シリコンや高分子ポリマーが配合されたものだと表面をなめらかに整えられます。
ただし、重すぎる仕上がりにならないよう、自分の髪質に合った軽めのタイプを選ぶことがポイントです。
パーマスタイルをキープするためのコツ
日常のちょっとしたケアでパーマの持ちは大きく変わります。
特に夜の寝癖防止には、シルク素材の枕カバーやナイトキャップが効果的です。
摩擦を減らすことで、朝起きたときにカールがきれいに残りやすくなります。
また、毎日のスタイリング前に軽く霧吹きで湿らせてからセットすると、カールが復活しやすくなります。
スタイリング剤は髪が完全に乾いた状態よりも、少し湿っている状態でつけたほうが均一になじみやすく、仕上がりも自然です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が参考になれば幸いです。
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